旅の詩、マレーシア・シンガポール



電話した君の声など思い出し
    シンガポールのバスターミナル


潮風とやしの木陰と貝がらと
    宝石色した海岸線と


ゆるやかに流れ茶色くにごりおり
    夕焼けまでの二時間の時


せばまってゆく太陽と川の距離
    やさしくなってゆく空の色


中華街モスク教会さりげなく
    同居しておりマラッカの街


耳慣れぬ言葉見慣れぬ顔立ちに
    囲まれているバスにゆられる


丘の上夕焼ける空光る海
    水平線に消えてゆく船


夕暮れに一人いるのが淋しくて
    指輪いじったり君想ったり


からみつく太陽と汗と排気ガス
    国境の町バスターミナル


ああこれが潮騒なんだ目を閉じる
    東海岸の音が聞こえる


午後七時遠浅の海に一人きり
    遠く聞こえるコーランの声


今日ここでこの海の色を見れただけ
    少し素敵な人生と思う




感想なんかもらえるとうれしいですね。

tanakanoh@mail.goo.ne.jp


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